学校長挨拶

石川県立金沢西高等学校　校長
佐藤　昌宏

同窓会の皆様には日頃より本校の教育活動に対し、ご理解・ご協力を賜り感謝申し上げます。令和5年度の人事異動で4月に校長として着任いたしました佐藤です。
本校は、昭和４９年４月に金沢市内6番目の男女共学校として5クラス200名でスタートしました。それから半世紀の時が経ち、今年本校は創立５０周年の記念すべき年を迎えることとなりました。現在本校は、24クラス1000名に近い生徒が在籍する、県下有数の大規模校に発展拡充しております。
さて、本年5月8日より新型コロナウイルス感染症の位置付けが「５類」へ移行しました。新型コロナが普通の病気となったことで、教育活動も「有事」から「平時」へと大きく転換しました。しかし、ウイルスが消えたわけではありません。学校として基本的な感染対策は引き続き重要と考えています。3年間のコロナ禍での教育活動で「新しい生活様式」を強いられた生徒さんたちは、様々な行事の中止・縮小だけでなく、昼食時の楽しいおしゃべり、休み時間や放課後の友との語り合いやスキンシップ、部活動の制限など日常的な交流の機会が奪われてきました。しかしこれからは、感染対策を施しながらコロナ禍前の「平時」により近い教育活動へと戻していきたいと考えています。
何よりも、コロナ禍で進んだICTを活用した効率的な学びをさらに進めながら、対面によるコミュニケーションが生まれやすい環境づくりを柔軟に組み合わせていきたいと考えています。
これらを通じて生徒の皆さんがそれぞれの目標に向かってより主体的に行動することを望んでいます。進む道には道標となるような人との出会いがあり、それを大切にしてほしいと思います。大切なのは、一歩前へと進もうとする姿勢です。躊躇して迷うようなことがあれば後で後悔するより、一度試しにやってみる。ためだったら引き返せば良いだけのことです。「宝島」の著者スティーブンソンは「我々の目的は成功することではなく、失敗にたゆまず進むことである」と言いました。私たち職員も生徒さんのために常に一歩前へ進む姿勢を取ります。
最後に、本年度も生徒の皆さんのさらなる成長と金沢西高校の発展のために、同窓会の皆様のご支援、ご協力を賜りますようお願いいたします。